要介護認定の申請中に必要な介護用品はどうする?通販で一時的に安く揃える知恵

家族が急に倒れたり、退院して自宅療養が始まったりしたとき、慌てて直面するのが「介護環境の整備」です。ベッドから起き上がるための手すり、転倒防止の杖、お風呂用の椅子など、必要な介護用品は山のようにあります。

しかし、ここで大きな壁となるのが「要介護認定の申請期間」です。申請から結果が出るまでには、通常1ヶ月〜1ヶ月半ほどの時間がかかります。「結果が出るまで待てない!今すぐ必要なのにどうすればいいの?」と途方に暮れるご家族は少なくありません。

この記事では、要介護認定の申請期間中を安全に乗り切るため、「ネット通販(ECサイト)を活用して一時的に介護用品を安く揃える知恵」を詳しく解説します。買って良いもの、結果を待つべきものの見極め方を知り、賢く介護のスタートを切りましょう。

なぜ申請中の介護用品選びは難しいのか?(暫定利用のリスク)

通常、要介護認定が下りれば、介護保険制度を利用して、指定の介護用品を「1〜3割負担」という安い自己負担額でレンタルまたは購入することができます。

実は、申請期間中であっても「暫定利用(ざんていりよう)」という仕組みを使えば、結果が出る前に見切り発車で介護保険サービスを利用し、介護用品をレンタルすることは可能です。

しかし、ここには大きな落とし穴があります。 もし、1ヶ月後に届いた認定結果が「自立(非該当)」であったり、想定していたよりも軽い介護度(例:介護ベッドが保険適用されない要支援1など)であった場合、それまで利用していた介護用品の費用を、全額自己負担(10割負担)で遡って支払わなければならないのです。

この「全額自己負担リスク」を避けるため、ケアマネジャーからも「認定結果が出るまでは、高額なレンタルや住宅改修は少し待ちましょう」とアドバイスされることが多く、結果として「申請中の約1ヶ月間、必要な用品がない状態」が発生してしまいます。

申請中の「つなぎ」としてネット通販を活用するメリット

そこで活躍するのが、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのネット通販です。一時的な「つなぎ」として通販を活用することには、以下のメリットがあります。

  • とにかく安価に手に入る: 介護保険の指定品でなくても、一般向けに作られた類似品や廉価版が数千円で売られています。
  • すぐに届く: お急ぎ便などを利用すれば、翌日には自宅に届きます。退院に急遽間に合わせたい時に最適です。
  • 面倒な手続きが不要: ケアプランの作成や業者との契約など、煩わしい書類手続きなしですぐに導入できます。

認定結果が出た後、本格的に保険を使って良質な用具をレンタルするまでの「約1ヶ月間を安全にしのぐための投資」と割り切って、安いものを通販で購入するのが賢い選択です。

通販で一時的に揃えるべき!おすすめの介護用品5選

では、具体的にどのようなものを通販で揃えればよいのでしょうか。一時的な使用でも無駄になりにくく、安価なものをご紹介します。

1. 防水シーツ・おむつ・おしりふき(消耗品類)

これらは介護保険の「福祉用具貸与・購入」の対象外となることが多く、結果的に自費で買うことになるアイテムです。通販でまとめ買いをするのが最もコストパフォーマンスが高くなります。特に防水シーツは、布団やベッドマットを汚してしまうと後の処理が大変なため、使い捨てタイプや安価な洗えるタイプを複数枚買っておくことを強くおすすめします。

🛒 Amazonで詳細を見る

2. 室内用の杖(折りたたみステッキなど)

本格的な多点杖などは高価ですが、室内の移動を少しサポートする程度であれば、通販で2,000円〜3,000円程度で買える軽量の折りたたみ杖が便利です。保険適用後にちゃんとした杖をレンタルしたとしても、安い杖は「外出用・車用・予備」として後々まで活用できます。

🛒 Amazonで詳細を見る

3. 滑り止めマット(お風呂・室内用)

家庭内事故で最も多いのが「転倒」です。特にお風呂場での転倒は命に関わります。お風呂の浴槽内や洗い場に敷く滑り止めマットは、通販で1,500円〜3,000円程度で購入できます。また、室内の絨毯やマットの裏に貼る滑り止めテープも、転倒予防として非常に有効です。

🛒 Amazonで詳細を見る

4. 介護用食器・食事用エプロン

握力が落ちてお箸が持てない、食べこぼしが増えたという場合、100円ショップや通販で買える介護用スプーン(柄が太いもの、曲がるもの)や、シリコン製の食事用エプロンが役立ちます。これらも介護保険の対象外であることが多いため、迷わず買ってしまって問題ありません。

🛒 Amazonで詳細を見る

5. 簡易的な呼び出しベル(ワイヤレスチャイム)

別の部屋にいる介護者を呼ぶためのナースコール代わりになるアイテムです。工事不要のワイヤレスチャイムが、通販なら2,000円前後で手に入ります。「何かあったらどうしよう」というお互いの不安を解消し、介護者の精神的負担を大きく減らしてくれます。

🛒 Amazonで詳細を見る

要注意!申請中は買わず、認定結果を待つべきもの

一方で、焦って通販で買ってしまうと後悔する、あるいは危険なものもあります。以下のアイテムは、認定結果が出てから、専門家(ケアマネジャーや福祉用具専門相談員)のアドバイスを受けて介護保険でレンタル・購入するのが鉄則です。

  • 介護ベッド(特殊寝台): 非常に高価であり、かつ体に合わないものを買うと床ずれ(褥瘡)の原因になります。また、不要になった際の廃棄費用も高額です。申請中は、既存の布団を工夫するか、後述する自治体のレンタルを利用しましょう。
  • 車椅子: 車椅子は「乗る人の体格」や「使用環境(室内か屋外か)」によって最適な種類が全く異なります。合わない車椅子は姿勢の崩れや痛みの原因になります。
  • 大掛かりなポータブルトイレ・入浴用車椅子: これらは「特定福祉用具販売」として、後から介護保険(1〜3割負担)で購入できる可能性が高いものです。数万円の出費になるため、まずはケアマネジャーに相談し、保険制度が使えるか確認してからにしましょう。

通販以外の「安く済ませる・借りる」裏ワザ

通販以外にも、申請中の期間を安く乗り切るための方法があります。

市区町村や社会福祉協議会の「短期レンタル」

多くの自治体や社会福祉協議会(社協)では、介護保険制度とは別に、車椅子や歩行器などを無料、あるいは格安(月数百円など)で短期貸出するサービスを行っています。「認定が下りるまでの1ヶ月間だけ貸してほしい」という要望にぴったりですので、まずはお住まいの役所や地域包括支援センターに問い合わせてみましょう。

100円ショップの活用

最近の100円ショップ(ダイソー、セリアなど)の介護用品コーナーは非常に充実しています。吸い飲み、お薬カレンダー、ウェットティッシュ、滑り止めシートなどは、とりあえず100円ショップで揃えるだけで十分機能します。

まとめ:介護は長期戦。最初は「安く・賢く」乗り切ろう

介護の始まりは、誰もが不安でいっぱいです。「少しでも快適にしてあげたい」という家族の愛情から、つい最初から高額な介護用品を買い揃えてしまいがちですが、介護は先が読めない長期戦です。最初から資金を使い果たしてしまうのは得策ではありません。

要介護認定の申請中という宙に浮いた約1ヶ月間は、「完璧な介護」を目指すのではなく「安全にしのぐこと」を目標にしてください。

  1. 高額なもの・身体に直接合わすもの(ベッドや車椅子)は結果が出るまで待つ。
  2. 消耗品や安価な転倒防止グッズは、通販や100円ショップで躊躇なく揃える。
  3. 地域の無料貸出サービス(社会福祉協議会など)をフル活用する。

この3つのルールを守ることで、経済的なリスクを避けつつ、安全な療養環境を作ることができます。 まずは焦らず、今すぐ必要な「数千円の安全」を通販で確保しながら、ケアマネジャーと一緒に今後のしっかりとした介護計画を立てていきましょう。